彼女が、自分以外に男性と付き合っています。実質、二股状態です。
彼女が男性と付き合うのは「普通の結婚を諦めきれないから」と言っていますが、その割には自分をすごく激しく束縛しています。
私も彼女も、互いに好きであることは認識しあっています。私の彼女への好きの気持ちも変わらず、どうすることもできず、悩んでいます。
私の大切な友人(現在は体の性が同じ女性とお付き合いしている)にも同じような状況の人がいます。
好きがゆえに離れられない…そうですよね…。
でも今のこの状況は、一種のDV(ドメスティック・バイオレンス:家庭内暴力)だと思います。自分の今も未来も、そして相手のことを大切にするためにも、早めの決断をおすすめします。
決断をできずにいる人の背中を押せるといいな。
今の関係性の延長線上に何があるか?
目を背けずに、彼女さんと一緒にしっかり考えて欲しいこと、話し合って欲しいことが3つあります。
・彼女にとって「あなたでないといけない理由」は? ・あなたにとって「彼女でないといけない理由」は? ・二股を解消できない理由、解消するために越えるべきハードル
「この人でないといけない」と思う理由は?
まず、双方にとって「この人でないといけない」と感じる部分はどんなところでしょうか。
好きだから?長い時間一緒に過ごしてきたから?あなた以外考えられないから?
このような気持ちになるのは、あなたがあなた自身に自信を持っていないから、あるいは「彼女と一緒にいる自分」に依存しているからではありませんか?
お二人の関係を客観的に見ると、「傷つくことがわかっている」ではなく「すでに傷ついている」のになぜ関係を変えられないのか、が一番の大きな課題だと思います。
互いの将来のことを考えて判断を下すべき状況にあるだろうにそうできない、というのは、つまり、「今の状況・関係・気持ちに依存しているから」と考えられます。
この状況について冷静に考えられたとき、双方にとって「この人でないといけない」をしっかり考えられると思います。もしその段階で、互いに互いを大切にしたい気持ちが大きくなるのであれば、彼女さんは男性とのお付き合いの関係を改めてくれるかもしれません。
二股を解消できない理由、解消するために越えるべきハードルは?
互いの気持ちは確認できているものの、二股を解消できないのであれば、まだ互いに認識しあっていない部分に不安要素が隠れています。
例えば、「女性同士だと子供を育てられないから」と言う意見が強いのであれば、そもそもの「子供を持ちたい」について互いの理想を話し合う必要性があります。
「子供を持ちたい」と一口に言っても、自分の遺伝子を引き継いだ子供を授かって産みたいのか、養子縁組などを利用して子供を授かりたいのか、産むことと育てることならどの部分に期待しているのか、子供を育ているにあたっての不安な要素は何なのか、など。
全てを整理して考えて、最後に残るものは?
あなた自身がこの彼女さんとのお付き合いを通じて、また、「あなたの人生」を通じて大切にしたいものは何ですか?
おだやかに過ごせる日常、恋愛のドキドキ、仕事に打ち込めるようなプライベートの安定、など…。
いろんなことがありますよね。彼女さんと一緒に、その1つ1つを大切にできるような関係性を築けますか?互いの価値観は?
一番大切なのは、「彼女さんが、あなたが大切にしたいことを一緒に大切にしてくれるか」です。
いかがですか?
おまけ:私たち同性カップルの「子供を持つこと」に対する考え方について
私は、「子供を育てたい」と表現されるような「人間としての成長の過程に関わりたい」という気持ちが強いです。そういう意味では、自分で子供を産みたいか、という問いには、妊娠への恐怖からやや消極的です。そういう意味では、養子縁組の利用も1つの選択肢だと思っています。ですが、もし自分で産むのであれば、30歳になるまでに(あと1年くらい)せめて妊娠だけはしたいなーと考えるこの頃です。
私の11歳年上の彼女の場合だと、年齢的な体の負担を考えると自分で産むのは難しいと思うから「育てたいと思ったときに養子縁組を利用したい」と言っていました。でも、「女性同士で子育てして、子供にとって社会的な困難(お母さんが2人、というのでいじめられないか)を持たせてしまうかもしれない、と思うと申し訳なく、自分よがりな考えなのでは?と不安。」と思っているそうです。
私の悩みが彼女にとって同じような悩みになるかは定かではありませんが、彼女が持つ悩みは正直私は考えたことがありませんでした。もちろん、時代や社会の変化に伴う「根拠のない自信」ではあるのですが、twitterで女性カップルで子育てしている方も多く見かけますし、なんとなく大丈夫、と思っています。(これで良いのか?笑)
こんなふうに、一方がとても深刻に考えていることも、他方にとってはさほど問題と感じていないことは多々あります。これを一言で「価値観の違い」と決めつけて互いの関係が危ういものになってしまうよりは、一緒に話し合って、考えや価値観のすり合わせ、認識の一致、相容れない部分を見つける、不安を取り除く、などをもっとたくさんできると良い関係になれると思います。
最後に
「今の状況はDVだ〜」と言うのは、少し大きく表現しすぎたかな〜と言う感じではありますが、正直、当事者でない私だからこそ冷静にお二人の関係性のことを分析してお話しできたのかな〜と思います。
実際に目の前に好きな人がいる状況で離れる決断するのは、本当に大変ですし、とても辛いことです。別れる決断、距離をおく決断をしても、しばらく辛い状況が続くかもしれません。
そんな辛い時に思い出して欲しいのが、彼女さんは今のあなたとだけ向き合っているかもしれませんが、あなたは一生自分と向き合って生きていくこと、ということです。
彼女さんが責任を取れる(向き合ってくれる)のは、もしあなたが望まない結果になった場合、今のあなたに対してだけです。あなたの未来には向き合ってくれませんし、責任をとることはできません。
辛い時は、信頼している誰かに状況や心境を話せると、少し気持ちが和らぐかもしれません。
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