【セクマイ悩み相談】レズビアンとバイセクシャルの違いって?#レズビアンの恋愛事情

LGBTQsの象徴のレインボーフラッグと女性カップル LGBTQs

こんにちはー!ぬいです!

ちょっと前にtwitterでレズビアンの恋愛事情についてのお悩みや質問、相談を募ったところ、このような質問がありました。

私は、大学2年生の女性です。今、すっごく自分のセクシャルに悩んでいます。 女性も好きだけど、普通に男性にも憧れや惹かれる気持ちを感じます。 レズビアンとバイセクシャルの違いって、なんだと思いますか?

うんうん、うん…わかる!!!!!

私も、認識としては「女性が好き」と思っているのですが、ふと男性の筋肉とか背丈の高い身体にいいなーって思うことがあります…。

私の考える、「レズビアン」、「バイセクシャル」、はたまたLGBTQの中には頭文字がないけどぜひ知って欲しい「パンセクシャル」、「ポリセクシャル」について、ゆるーりとお話しします。

ぬい
ぬい

セクシャリティと向き合うのは、自分のアイデンティティーに向き合うということ。

誰かの悩みの解消や心の安らぎになるといいな。

結論から言うと

単純な表現で言うなら、レズビアンは、女性として女性が好きなことで、バイセクシャルは女性も男性も好きなこと、を言いますよね。

でも、人によって「女性に惹かれる気持ち」と「男性に惹かれる気持ち」には、少なからず何か違いがあるはずです。この気持ちの整理ができた時、自分は「レズビアン」なのか、「バイセクシャル」なのか、はたまた他のセクシャリティなのか、自信を持って表現できるようになると思います。

そして、セクシャリティは実はたくさんの分類があります。きっと自分の考えに対して、しっくりくる概念や言葉、表現が見つかるはずなので、自分はどのセクシャルなの?と不安に思わなくて大丈夫です。

少しずつ、自分と向き合えるといいですね。

多分私は…厳密にはレズビアンでもバイセクシャルでもない。

自分の「セクシャル」を何か1つに絞るために頭を抱える必要はないと思います。セクシャリティあっての恋愛でもないのでね。極論、相手との良好な関係が築けるのであれば、実際の恋愛にセクシャルは関係ないと思います。

実際に私は、お付き合いしている彼女がレズビアンだから好きなわけではないですし、私もレズビアンやバイセクシャルだから女性が好き、と考えてもいません。

「彼女」と言う人間、存在に惹かれて、好きという気持ちがあって、一緒にいます。

この状況について色々考えてみると…私は女性として女性が好き、と思っているけど、レズビアンでもバイセクシャルでもないなーと思うようになりました。

詳しくお話ししていきますね。

LGBTQsについておさらい

LGBTQsとは、

L…レズビアン(Lessbian)
G…ゲイ(Gay)
B…バイセクシャル(Bisexual)
T…トランスジェンダー(transgender)
Q…クエスチョング
s…複数形のs

のように、それぞれの言葉の頭文字をとって表現した言葉です。

レズビアンは女性として同性の女性を恋愛の対象とする人を指し、ゲイは男性として同性の男性を恋愛の対象とする人を指します。

バイセクシャルは、恋愛の対象として男性と女性の2つの姓を対象とするセクシャルを指します。少し気になるのは、この場合、自分の「性自認」についてはそんなに何かが定義されているわけではないことですね。

トランスジェンダーは、生まれながらの身体的な姓分類と性自認が異なり、性的違和を感じている人のことです。Male…男性、Female…女性、X…不明と表現して、身体は男性で性自認が女性の場合をMtFトランスジェンダー、身体は女性で性自認が男性の場合をFtMトランスジェンダーと表現します。その場合、性自認が男性と女性のどちらかに分けられないと感じている場合は、「X」を用いて「MfX」や「FtX」と表現することもあります。

クエスチョニングは、「わからない、問い続けている」と言う表現であり、「複数形のs」は「セクシャルマイノリティー」と言う概念において「LGBTQ」の中で分類されないセクシャリティがあることを表します。

レズビアンとは?バイセクシャルとは?

さて、少しずつ本題について考えていきますよ。

上記で整理したように、レズビアンとは「性自認が女性で、性的嗜好(恋愛の対象)も女性である人」のことを言いますよね。

それに対して、バイセクシャルとは「女性も男性も好きな人」のことを言います。日本語では「両性愛者」と言います。ただ、少し一緒に考えてみて欲しいのが、「女性も男性も恋愛の対象な人、両方の性の人との恋愛経験があればバイセクシャルと言うのか?」についてです。

私自身、女性とも男性ともお付き合いをしたことがあります。

では、女性とも男性ともお付き合いをしたことがある私は「バイセクシャル」なのか?

数年前までは、そう思っていました。実際にこの数年間でも、男性を恋愛の対象と考えてパートナーができたらいいな、と考えて行動している時期がありました。

でも、結果的に、今もこれからも一緒に過ごしたいと考えている今の彼女とお付き合いを始めるにあたって、「この人とパートナーになれたらいいな」と考える理由が「その人の魅力」とは別に「男性か、女性か」で大きく異なるな〜ということに気づきました。

私にとっての「同性とお付き合いするということ」をめちゃくちゃ考えたお話は、また別の機会に。

私にとって「女性とお付き合いすること」は「自分でいれること」

私が「同性とお付き合いする」と言う概念を持ったのは19歳の頃でした。

それ以降、同性である女性とのお付き合い、異性である男性とのお付き合い、まあお付き合いという関係性に限らず違う形での関係を持った人、などの比率を表すなら、同性が9割です。

19歳で初めて女性とお付き合いして別れて以降は、パートナーがいない時期から通算すると、意識して女性とお付き合いしたいなと思っていた期間の方が長いと思います。

それまでも、性的なことに非常に関心の強かった(笑)ので、高校生の頃から部活の女性の後輩と幾度か関係を持ったことがあったのですが、あくまでも「性的行為への関心」だけで、この関係の延長線上に「同性でお付き合いする」という概念があることは一切考えたこともありませんでした。

高校生の頃に関係を持った後輩の話は、また別の機会に。

「一緒に時間を過ごしたい」と思わせてもらえるパートナーとは

男性とお付き合いしたい、と考えることがなかったわけではないのですが、結果的にはいつも女性とのお付き合いが始まっていました。まだまだいろんなことに一生懸命な学生時代の恋愛なので、今話して振り返るのは少し恥ずかしいので割愛します。笑

そんな私にとって、今考える「誰かとお付き合いすること」は、大前提として「私が私でいれる関係性であること」が絶対と思っています。

単純に「恋愛がしたいから」誰かとお付き合いしたい、と考えることもありました。でも、今では、これから先の将来も一緒に過ごす関係でいられるかどうかも含めて、私が私であるために過ごす時間で一緒に過ごすことが自然だ、と感じられる人に惹かれるようになりました。

私が彼女を好きな理由

そういう意味で、今お付き合いしている彼女には、価値観があうこと、生活感があること、周りの人を大切にしていること、私のことを大切にしてくれる人だと思えたことが惹かれた理由だと思っています。

こう振り返ってみると、私が彼女に惹かれているので、「女性だから」というのはそんなに大きな要素じゃないなーと思ったんですよね。

「彼女」という「人」が好きなんです。

だから、私が彼女のことを好きなのは、「女性である彼女」ではなく「このような人である彼女」だからなんです。これって恋愛の対象の理由に性別が関係していないということなので、厳密にセクシャリティを分類するのであれば、レズビアンでもバイセクシャルでもないと思うんです。

そこで出てくる概念が、「パンセクシャル」というものです。

パンセクシャル、ポリセクシャルって何?

「パンセクシャル」って聞いたことありますか?日本語にすると「全性愛」という意味です。

つまり、男性・女性という2つに分けられたセクシャリティのどちらか、という分類が恋愛の対象のとならずに、全ての人に対して恋愛感情を抱くことを言います。

全ての性の人が恋愛対象の「パンセクシャル」

例えば、「私は、女性の〇〇さんが好き」か、「私が好きな〇〇さんは、女性」。

一見、主語が誰なのか?だけが違って、同じような意味の文章に見えますが、この「恋愛感情を抱く順番、理由」に大きな違いがあると思います。

女性であることを前提に恋愛感情を抱くのあれあれば、パンセクシャルとは少し違うのかなーという感じ。性別関係なく人を好きになるなら、パンセクシャルです。

多分もっと近い概念が「ポリセクシャル」

パンセクシャルとは全てのセクシャリティが恋愛の対象となるという意味なので、例えば「恋愛の対象は男性だけど、男性(ゲイ)は恋愛の対象ではない」などと考えるのであれば、もっと細かい分類に当てはまります。

それが、「ポリセクシャル」です。

ポリセクシャルは、恋愛の対象としてセクシャリティは気にしないものの、好きなるセクシャリティは限られていることを言います。

私にとって、誰かを好きになることに性別やセクシャリティは気にしないものの、好きなるセクシャリティはごく一部に限られているので、この感覚が一番しっくりときます。

まとめ

冒頭にも書きましたが、人は誰かに惹かれる気持ちを抱くときに、何かしら分類できる理由があると思います。レズビアンかバイセクシャルかという分類の2択から選ぶのであれば、「女性に惹かれる気持ち」と「男性に惹かれる気持ち」について考えることになりますし、少なからず何か違いがあるはずです。

この気持ちの整理ができた時、自分は「レズビアン」なのか、「バイセクシャル」なのか、はたまた他のセクシャリティなのか、自信を持って表現できるようになると思います。

でも、この2つに綺麗に分類できないな、と思って悩まなくでも大丈夫です。

セクシャリティはしっかり分類したいのであればたくさんの概念があります。きっと自分の考えに対して、しっくりくる概念や言葉、表現が見つかるはずなので、自分はどのセクシャルなの?と不安に思わなくて大丈夫です。

そのために、たくさん恋愛を経験してください。いろんな人の価値観に触れてみてください。

もっと、セクシャルマイノリティな私たちが本当に生きやすい社会になってほしいですね。

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